トラック運転手

運送業ってパワハラで全てが成り立ってる稀な産業である

そもそも、運送業界って昭和的で古い体質が色濃く残る

現代では稀な産業だって話。

 

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実は運送業ってパワハラで構築された社会なのです

PaliGraficas / Pixabay

 

よくよく考えたら、運送会社って全てがパワハラで成り立っている凄い世界なんです。

 

荷主企業から運送会社へのパワハラ

まず企業間の上下関係。

 

仕事を発注する側である荷主企業

その荷主企業の圧倒的に強い立ち位置

どんな無理難題を押し付けられようとも、

誠心誠意これに答えなければならない運送会社。

 

無理難題であっても、「出来ない」は通用せず

「出来ない」のであれば、「出来る」運送会社に依頼するだけだというスタンスの荷主企業。

 

逆に運賃交渉など、運送会社からの提案があった場合でも

この運賃で「出来る」運送会社はいくらであるよと

当然の如く、突っぱねられる始末。

 

運送会社が貨物運送事業法に則った運行をしようと思っても

荷主企業の協力が得られず、違法運行に従事せざるを得ないのが運送会社だ。

 

しかし、国や行政は運送会社にのみその責任を取らせ罰則を与える。

荷主企業からの運賃は下がる一方で、法規制の強化で効率的な運行が出来ない運送会社

つまりは運送会社の末端労働者であるドライバーにそのシワが寄り集まってくる

 

荷主企業>運送会社という圧倒的なパワーバランスによるハラスメント

 

所謂、パワハラがあるという事実。

 

荷降ろし先企業から運送会社へのパワハラ

荷主企業の顧客である荷降ろし先企業もまた

荷主企業同様に圧倒的に立場が強い。

 

非常に利己的で非常識なルールを振りかざしてきては

トラックドライバーを悩ませ、運送会社を悩ませる。

 

例えば、指定の着時間に着けたとしても

荷物は降ろせない、降ろしてくれないだったり

最悪な場合、入場すらさせてもらえず

「入場可能になったら連絡するから、近くで待機しててくれ」

と言い出す。

近くに待機する場所があからさまに無いような地域であってもだ。

 

トラックドライバーは無理な路駐などをする他ないのだが

トラックが路駐した事で、一般の人には迷惑を掛ける事になる。

 

下手すれば、警察に通報されて、移動命令を受けたり、最悪は交通違反で処罰される。

大型トラックの違法な路上駐車を見かける事も多いとお思うが

そのほとんどが、ドライバーの都合ではなく、荷降ろし先企業の都合である場合がほとんどである。

 

警察も取り締まりの際、詳しく訳を聞いた上で処罰し

当然ながら、その原因を作った、荷降ろし先企業も厳しく処罰してもらいたい。

 

つまり、荷降ろし先企業>運送会社というパワーバランスによるハラスメント。

 

運送会社内のパワハラ

まず、事務所内でのパワハラ

社長>部長>課長>配車係等、役職の上下関係

 

これに関しては運送会社特有のって事ではありません。

どの企業でも多少なりともあるとお思います。

 

次に、事務所(主に配車係)>ドライバーへのパワハラ

 

勤続年数等でドライバー同士でもパワハラは存在してるようにも思います。

例えば、勤続年数が長いドライバー

つまり、古株ドライバーは出来るだけ条件の良い仕事を選びがちだったりする。

 

逆に新人ドライバーが条件の良い仕事をしてると、文句を言いがち。

 

まとめ

運送業界って、そのほとんどがパワハラで構築されているのにも拘わらず

そのほとんどが黙認されていて、それが当たり前として機能していることが多い。

しかし、そんな古い体質だったり、パワハラがまかり通ることによって

円滑に機能してることも事実のように思う。

 

ただ今後はこの関係性はなくなっていくと思うし、変わって行かなければならない。

なぜならば、深刻な運転手不足で圧倒的に労働力が落ちるからで

今のドライバーの弱い立場は改善されていくのではないかと考えるし

そうなって欲しい。

 

ドライバー自身も今後は、弱い立場に甘んじる必要もなくなってくるわけで

はっきりとした物言いも出来るようになるのではと思う。

 

とは言え、現状はまだまだパワハラで構築されている業界であることは事実だ。

  • この記事を書いた人

UK

一年のうち、1ヶ月くらいを東南アジアのどこかで過ごす、低学歴で低所得でデブい中年のおっさん。 ネット上では底辺の職業だといわれる"長距離トラックドライバー"になって十数年。長距離トラックドライバー目線からの運送業について愚痴も含め解説していくブログを立ち上げてみた。

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