前回までのあらすじ
毎日忙しく、日本中を走りまくってる”長距離トラックドライバー”のオレ。
ふと思ったことをきっかけに、海外一人旅を決め、飛行機に飛び乗った。
中国・南京、成都を経由してタイ・バンコクへ来た。
国際色が強いバンコクでは毎日毎晩
汗をかき、疲れ、楽しんだバンコクでの数日が終わった・・・
そんなバンコクのスワンナプーム国際空港から帰国の途についたオレ。
経由地の中国・昆明では恐怖を感じつつ、緊張感の中眠りについた・・・
結果的に何事もなかった、早朝の昆明長水国際空港を飛び立ち
最後の経由地の上海へ・・・
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#6 楽しかったタイ・バンコクから出国。そして中国・昆明へ・・・ | 初の海外一人旅
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昆明長水国際空港を飛び立ってから3時間くらいで上海浦東国際空港に着いた。
3時間ほどの短時間のトランジットだったので、上海の市街地に行くことはやめた
上海浦東国際空港の様子↓
オレは空腹と昆明での心労でひどく疲労感があった。
とりあえず飯を食べ空腹を満たすと
水を買って、タバコを吸いに外の喫煙所へ向かった。
タバコを吸っていると目の前に一台のバスが止まる
どうやら空港リムジンバスの様だ
バスから降りて来る人たち、その中の一人の若い女性が私に近づいてきて
何やら話しかけてきた。
必死に喋っているのだが、しかし中国語で何を言ってるのか全く理解出来ず
オレは「中国語を話せないよ」と英語で言うと
その女性は「ベリー ハングリー」と何回も繰り返し言い出した。
「ベリーハングリー! ベリーハングリー!」
とひたすら連呼!
腹減った → 何か食わせろってことなのか → 金くれってことなのか?
どういうことなのかはよくわからなかったが
手を横に振りながら「それは知らん」と日本語で言い、無視したw
彼女は明らかに不貞腐れた態度で不機嫌に去っていった。
何だコレ?と呆気にとられていたら
今度はチラシ的な紙を持ったおっさんが近づいて来て、また何やら中国語で話しかけてきた
早くも本日2回目の「オレは中国語を話せないよ」と言うと
何やらチラシを見せてきたが、オール漢字の中国語で何やら書いてあり
何かの説明してる風だったが読めない。
なんとなくだが「何かと為に寄付をしてくれ」と言ってるらしい
もう話すのも辛くなって、オレは「ナイナイ」と手を横に振った。
こんなことがこれ以上続いたら「めんどくせぇなあ」と思い、すぐに空港の中に戻った。
バンコクを出てからと言うもの、ほんとストレスしかない。
もうこれ以上のストレスを抱えたくなかったので
搭乗口近くのベンチまで行き、LINEポコポコをして時間を潰した。
そして、搭乗時間になり、機内に乗り込み上海を後にした。
上海浦東国際空港を飛び立った直後の機内からの様子↓
日本に着いたのは夕方だった。
突然の思い付きで、初めて一人で海外旅行に行ってみたけど
ツアーではない為かトラブルや嫌な事もあったが、とても良い体験が出来たし
メンタル的にもそうとう強くなった気がするし、 海外の良さも悪さもわかった
夏さんや夏さんの会社の人が良い人過ぎて中国人のイメージがすこぶる良くなったこと。
昆明や上海でのストレスは多少あったが、まあまあ想定内だろう。
こんな感じで初めて行ったオレの海外一人旅は終わった・・・
今回この旅に出たことで、人生の本質みたいなものが薄っすら見えた気がして
明らかに自分の中で何かが変わった気がした。
オレは日本で生まれ、日本の文化圏だけで生活して来て
いつの間にか日本の生活だけが当たり前だと思い込んでいたし
日本の文化や日本の忙しく過ごす生活しか知らなかった。
あのバンコクの人々のスローな感じの生活
や多国籍な日常がとても刺激的で楽しく感じた。
それと同時に日本での忙しい生活に疑問をもったり
実はオレは日常的に無意味に忙しくしてる気がした・・・
毎日毎日、ただ忙しく仕事してることに気付いてしまった。
そして
どうにかもっとスローで楽しい人生を送れるのでは?
と考えるようになった。
帰国後、仕事のやり方に大きく変化があり
その後は毎年、タイへ行くことになり
タイをはじめ東南アジアのどこかで過ごす時間が、毎年長くなっていくことになる
おわり