日々思う事

末端労働者という立場から

いち末端労働者(ドライバー)の立場の私から見た、運送会社とは  

運送会社というところは、とにかく体質が古い。

連絡手段は基本的に未だに電話だ。

荷物の積み上がり時には

「積み上がりました」

 

荷物を降ろした際には

「降ろし終わりました」「次はどこに積みに行くんですか?」

 

毎日やっている仕事の中でイレギュラーなことが起きる場合は極めて少ないのにも拘らず

全て報告後、指示を仰ぐのだ

このデジタコ時代

更にいえばオンライン上で現在地や積荷の有無、 積み降ろし作業中かどうか、待機中なのか休憩中なのかなど

会社(事務所)が知りたい情報の殆どが、デスク上のPCで見れる。

その上でいちいち手を止めて電話を受け 「荷物を積んだだの降ろしただの」の情報を声で聞きたがる。

これが会社が抱えるトラックの台数分もしくはそれ以上あるのである

また運送会社の事務所では常に電話が鳴って

誰かは常に電話でしゃべっている感じを受ける。

他社とのやり取り等も全般的に電話だ

まるでコールセンターのように。

昨今、問い合わせにしてもメール等の文字が通常であり

電話で直接会話するなど最終的な手段ではないだろうか? (緊急を要する場合を除いて)

通常の業務などは淡々とこなし、効率化を図る方が良いに決まってるし

PCというツールがあれば、同時にいくつものタスクをこなせるはずである

しかしながら、これは電話が一般的に普及した1970年代頃から変わらない (というより、変えないと言った方が実情だろうが)

極めて非効率であり非合理的であり

時代錯誤と言ってもいいかもしれない。

もっと言えば、言い間違いや聞き間違い

などの問題もあるし

何よりも、音声を紙に文字で興すという

無駄以外の何者でもない動作を行う必要がある

LINEなどのメッセージアプリなどを利用した場合

言う側、聞く側、双方のタイミングで連絡が取れるし

要件、連絡事項などを文字で確実に送れて受け取れる

(タイプミスはあるかもしれないが、それすらも割合でいけば圧倒的少数だろう)

 

しかも、同時に大多数レベルで情報の共有も出来る

 

これは配車係がとか、事務員がとかの会社レベルの話ではなく

おそらく運送業界において、現状維持体質なのかなと思える

そして1日の作業量が増え、業務が滞ったり無駄に長引き残業したり 一日の中の何分何十分を無駄にしているのか

少し考えただけでもわかるだろう

しかし何ら対策を講じろうとはしない

逆に残業する事で頑張ってる風な感じなのだろう

全く持って理解し難い。

その上、社内の上下関係も然り

力(権力)ある者に意見など出来ない様に見える(あくまで私個人の印象)

会社という組織は本来、生産性の効率をより良くする為の存在で

それ以上でもそれ以下でもない。

そして、利益アップ(効率化の追求)を常に考える必要がある

しかし日本人の多くは、何十年前からの教育の末に

効率性や合理性よりも、どれだけがんばった気になったか(効果を上げなければ無意味)

が重要だと考える人々を作り上げた プロセスが最も重要であり、

結果は然程重要視しない

所謂、テストの為の勉強だ この教育に疑問を持った者が起業し、成功するのだろうと思う。

そして、日本人は新しい物を受け入れたがらない人種だ

日本は小さな島国で閉鎖的な環境だからかもしれない。

話は逸れたが、運転手側からすればそんなことは大した問題ではなくて

指定された時間と場所に行ったところで、 数十分から数時間待たされることも普通にある

この時間は休憩ではなく、あくまで待機であり最も辛い

待機で時間を消費すれば、積んだ後に動ける時間は当然減る訳で(法律上は)

しかし、待機時間は無視するしかないのが現状である

もしくは、手積み手降ろしなどの

積み降ろしに時間をかける場合も同じだ (この場合体力的にもツライ) 4〜5時間の積み降ろし作業(労働)+運転だ

距離が中途半端に遠い場合寝る時間はない (近ければ余った時間は寝れるし、遠過ぎれば一日多めに輸送時間があり寝れる)

本来一日の労働時間は決まっており、 その中での運転時間の上限も決まっているし 休憩時間も決まっている

つまりは、末端労働者(運転手)が自分の時間(睡眠時間)を削るしかない(当然違法行為だが)

荷主(発注側)と運送会社(受注側)の上下関係の問題だろうが

下の下の末端作業員(弱者)の立場だと、これは受け入れるしかない。

今も昔もかわらないw

法律的に見ても、労働時間オーバー等の違反で罰せられるのは運送会社だけであり

運送会社を罰したとして、根本的には何一つ解決しない

荷主に一切の責任や罰則などないからだ。

底辺が底辺である理由がこれだろう。

しかし昨今、弱者保護が騒がれ出しているが

その対象ではないだろうなw

何より自分の時間(命)を他人に無駄に奪われることがツライ

それと、底辺労働者から脱却したくて

事務所にはいる運転手がいるが、事務所にはいった途端に

運転手を見下し、無駄に虚勢を張る。

自分では出世した気でいるらしいが 知識も教養も経験もないので、そんな訳がないのだが(私の経験上そのような人が多い)

そんな人の指示で動かされる運転手はたまったもんじゃない。

逆に事務所に入って、能力を発揮する人もいる。

このような人の場合、まず第一に謙虚であり

運転手を部下として味方につける

やはり末端の労働者(私自身)から見たら、愚痴や文句ばかりが溢れ出てしまう

運転手に限れば、同じように感じている人は多いと思うんだけど

どうかなあ…いないかなw

文句や愚痴を言いながらも、上の人間に従い

会社に飼われる事を当たり前に受け入れて生きる

この古き悪しき縦社会の構図って、本当に嫌になる(なった)

とりあえず私は、

「他人の時間で生きる」ことから抜け 「自分の時間を生きる」為に行動することにした  

 

 

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  • この記事を書いた人

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一年のうち、1ヶ月くらいを東南アジアのどこかで過ごす、低学歴で低所得でデブい中年のおっさん。 ネット上では底辺の職業だといわれる"長距離トラックドライバー"になって十数年。長距離トラックドライバー目線からの運送業について愚痴も含め解説していくブログを立ち上げてみた。

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