今回は
長距離フェリーって一歩間違ったら地獄だよ
って話です。
長距離フェリーって寝てるだけで、何百km~千何百km移動できるのでチョー楽
長距離トラックドライバーからすると実際そうなのだけど
実は超やっかいなデメリットがありまして
その「超やっかいなデメリット」を解説します
ちなみに、自分自身は阪急フェリーの泉大津港→新門司港
区間のフェリーに頻繁に乗船してますので
その船内での経験を元にこの記事を書いています
ですので、他社フェリーや他航路のフェリーがどうなのかはわかりませんのでゴメンナサイ
Contents
長距離トラックの移動に長距離フェリーを利用すると楽だけど・・・
昨今の貨物自動車運送事業法の規制強化によって、長距離トラックを運行する運送会社は頭を悩ませています
労働時間や拘束時間の縮小、適切な休憩時間や休息時間の確保には特に頭を悩ませている
そこで、輸送時間そのものを休憩休息時間に出来る
長距離フェリー
を利用する運送会社が増えてきています
ということは、長距離フェリーに乗る長距離トラックドライバーも増えるってことなので
フェリーに乗船する一部の自分と同じような感覚のトラックドライバーの人達に注意喚起の意味も込めて
長距離フェリーについて解説していきます
長距離フェリー利用のメリット
長距離トラックがフェリーを利用する事でのメリットとは?
これは単純に労働時間の短縮と休息時間の確保です
しかし、ドライバー目線でのメリットは少し違います
入浴と食事と睡眠時間の確実な確保(食事代は多少割高ですが)
人によっては飲酒もできます(飲酒できる時間は決まってます)
カラオケルームもありますのでカラオケも出来ます
あとは運転していないので基本的に自由に時間が使えます
ただ、携帯の電波は、良い時と悪い時の波があります
船内のwifiも基本的に遅いです(3Gレベル)
ですので、電波状況が悪い時はストレスが酷いです
長距離フェリー利用のデメリット
荷降ろしする場所まで着けておくこと(原着=現場到着)が出来ない
渋滞個所を夜中に抜けておくことが出来ない
フェリー到着後の移動が割と交通量多め
なので、事故や通行止めなどのトラブルが発生した場合、延着するリスクがある
さて、ここからが今回の本題である
長距離フェリー利用時の最悪のデメリットとは?
それは
隣近所から爆音のいびきや歯ぎしりが聞こえる時
気になって全く寝れないし、イライラでさらに目が冴えてしまい全く寝付けない
そして、完全に寝不足の状態での翌日の仕事中もずっと眠たくて生き地獄だ
更には、あまりの眠気で仕事の質も低下気味になり
最悪、仕事でミスる可能性すら出てくるし
睡眠不足だと何かとイライラし、運転も荒くなりかねない
隣人のいびきや歯ぎしりの原因として、ひとつは飲酒にあると思っていて
飲酒をしたドライバーグループは夜遅くまで大声で話していることも多く迷惑である
体質的に飲酒しない自分からしてみたら
今の時代、酒が翌日に残る可能性がわずかでもある限り、飲酒させるのはどうかと思うし
飲酒した人が、不本意であっても他人に迷惑をかけるのも問題だと思う
あと、船内イベントみたいなものもあって
アーティスト系の人が演奏や歌を唄う時があって、あれも地味に睡眠を妨害してきます
つまり、フェリー利用してるのに眠れないってマジ地獄だよってことです
ちなみに以前、名門大洋フェリーの大阪南港→新門司区間のフェリーに乗ったんですけど
ドライバーズルームが4人部屋で、ベッドがカーテンで仕切られてたのですが
この時も、いびきと歯ぎしりで一睡も出来ませんでした
その後、新しいフェリーに変わったと噂で聞きましたが不明です
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日本全国の長距離フェリーの航路と運行会社
日本全国に15航路くらいの長距離フェリーがありまして
8社が長距離フェリーを運航しています
各運航会社と航路について
新日本海フェリー
・舞鶴⇔小樽 1,061Km・約20時間
・新潟⇔小樽 692Km・約16時間
・ 敦賀⇔苫小牧東 948Km・約19時間
・敦賀 ⇔新潟⇔秋田⇔苫小牧東 1,074Km・約31時間
太平洋フェリー
・名古屋⇔仙台⇔苫小牧 1,330Km・約40時間
苫小牧〜仙台 560Km・約15時間20分 仙台〜名古屋 770Km・約21時間40分
商船三井フェリー
・大洗⇔苫小牧 754Km・約19時間
・東京⇔徳島⇔北九州(新門司) 1,151Km・約35時間
宮崎カーフェリー
神戸(三宮)⇔宮崎 8 495Km・約12時間10分
名門大洋フェリー
・大阪⇔新門司 458Km・約12時間40分
阪九フェリー
・泉大津⇔新門司 8 495Km・約12時間10分
フェリーさんふらわぁ
・ 神戸⇔大分 411Km・約12時間
・大阪⇔志布志 583Km・約14時間40分
結果、長距離フェリーって下手したら地獄になりかねないよ
長距離を運転するのとは比べ物にならないくらい、楽なフェリー移動ですが
もし眠れなかったら、次の日以降にも引きずってしまう程の大きなストレスを抱えてしまいます
体質的に飲酒できない人とか、そもそも飲酒しない人なんかは特に注意すべきでして
乗船する前までに、睡眠時間を削ったり、意識的に疲れを残しておくなど対策を取りつつ
乗船後、飲酒した人の酔いが回るよりも先に眠ることを強く勧めます
フェリー内では出来るだけ早く眠りにつきつつ、早朝など早めに起きて入浴すると
目覚め後もスッキリとしつつ、下船後も快適に仕事が開始できると思います
最後に
この経験談は阪九フェリーのドライバーズルームでの話ですので
一般の乗客が過ごす部屋でのことは全く分かりませんので注意です
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