トラック運転手

10数年長距離トラックのドライバーをやってきたオレが、長距離トラックドライバーの実態を教える

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長距離トラックドライバーのイメージと実態はだいぶ違っている

一般の人からの長距離トラックドライバーのイメージと

長距離トラックドライバーの実態はかなり違っていると思ったので

現役長距離トラックドライバーの目線で解説します

 

長距離トラックドライバーの仕事をどう思っているか?

まずは

一般の人からイメージで

長距離トラックドライバーの仕事はどう見えているのか?

 

多くの人が

 

運転するだけの仕事

免許さえあれば誰でも出来る仕事

低学歴のバカがやる仕事

 

などと思っていると思う。

 

まあ半分くらいは正解です。

でも、半分は全然違っています。

運転するだけの仕事

結論から言うと

運転するだけの仕事ではありません

 

もっと言えば

最近は特に、運転の方が付帯作業のような感じになってたりします

 

実際に積み降ろし作業の方が運転より辛い場合もあったり

*荷待ち待機で不当に長時間の待機をさせられたりします

(運転時間より荷待ち待機時間の方が長くなったりします)

 

*荷待ち時間とは

荷主(工場)側の都合で、荷物の準備がしてなく、荷物の準備(積み込み)が出来るまでの時間を待機させられること

 

例えば

荷待ち待機(4時間)

積み込み(2時間)

輸送(運転)(4時間)

というように、どの作業が本業なのか分からなくなってしまいます

 

長時間の荷待ち待機

トラックの中で何もする事無く過ごす時間のツラさ

 

積み込み(手積み手降ろしの場合)

パレット積みなどは別として、2時間程度の肉体労働

 

運転

集中しつつ、常に気を遣う運転という作業

 

運転手(ドライバー)といいつつ、本来の仕事が何なのかわからない現状があります

 

あわせて読みたい
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免許さえあれば誰でも出来る仕事

運転免許さえあれば長距離トラックドライバーになる事は可能です

 

詳しくは別記事でかいてますので読んでみて下さい

 

低学歴のバカがやる仕事

結論から先に言っちゃうと

低学歴のバカがやる仕事ではないです

 

確かに、自分も含め低学歴が多い。

これは事実です

 

だがしかし、低学歴=バカとは限らないし

バカがやる仕事=トラックドライバーではないです

 

バカな人非常識な人はトラックドライバーに限らず

どの職業にもいます

当然、トラックドライバーにもいます

 

ただ、一部の非常識で迷惑なトラックドライバーを見て

トラックドライバー全員がどうこうだという風に思ってほしくないの本音ですし

実際はトラックドライバーほとんどの人が常識的で好意的な人です

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長距離トラックドライバーの実態をまとめると

免許を取得しただけで面接、入社してくる人 もいるし

ハローワーク等の求人票の給与面だけを見て、安易に応募してくる。

 

運転するだけで、この給与額かと まるで学生のバイト感覚なのだろうと思う。

まあ、その程度の感じで入社しても 大半がすぐに辞めていく。

 

軽い事故だったり、予想以上にハードな仕事 だったり、人それぞれだが

これも学生のバイト感覚で辞めていく。

 

確かに、基本的にハードな仕事だと思うし

出来ればやりたくないような仕事なのかもし れない。

 

うん、出来れば俺もやりたくないなw

 

ドライバー目線で言うと

この業界は まず前提として、社会的に最下層の産業と言 える。

荷主企業の奴隷的な立場であり、 不条理な事を言われる事がとにかく多い

その上で昨今、法的にはガチガチに縛られる

 

大半の運送会社がブラック企業に近いと思う ブラック企業ではないにしても、 ホワイトではない。

運送会社は競合し合い、無駄に運賃を下げる その結果、当然ながらドライバーの給与は 上がらない(どころか下がる)

会社もキツイのだろうが、ドライバーは 更にキツイ

 

1日24時間中16〜18時間くらいは働いている 後は睡眠時間。

もちろん車内泊でw

 

それを週5〜6日。

 

下手すると週7

 

いわゆる休みなしである

 

普通の一般人からしたら、気が狂うレベル ではないか?

 

居眠りでもしようものなら、死ぬかもしれないし、下手したら殺人を犯す。

命がけであり、人生をかけた一発勝負の 毎日だw (多少大袈裟だがw)

 

自分にはとてもツライ仕事に感じるし

俺の感覚では2〜3割のドライバーは 嫌々ながら、生活の為にこの仕事を やっているのだろう。

 

でも中には、 トラックが好きで、運転が好きな人もいる

その人たちは、全てを受け入れた上で この仕事が好きで、この仕事に従事している人がいるのも事実であり

それは尊敬出来るし

幸せなことなんだろうなと思う。

 

とはいえ、荷待ち待機とか手積み手降しとか

ふざけたルールや仕来たりみたいなものがあって萎えるよね

 

夏のうだる様な暑さの中、または冬の凍てつく寒さの中「アイドリング禁止」で待機とか何の罰ゲーム?

「アイドリング禁止」とか言う前に「荷待ち待機禁止」であって、

荷主側の都合でしか待機とかない訳で、でもそれを当たり前に受け入れざるを得ない運転手。

圧倒的に底辺労働者の扱いを常に受ける。

 

多くのドライバーは実は「ドライバー」ではなく「作業者兼ドライバー」だ

ほとんどのドライバーが当たり前に受け入れているが

 

これは実は「当たり前ではない」

 

もうなんだろ、常にシワの寄せ先である為に、シワが寄せられることに対して慣れてしまったのか

古い老害たちに洗脳されてしまったのか分からないが

 

ドライバーであるならば、運転する事が仕事であり

積み降ろし等の作業を当たり前にやらされてはいけないし、強要されるべきではない

あくまで付帯作業だということ

 

この平成も終わろうかという時代に

昭和の悪しき精神論や根性論が色濃く残る

現代の奴隷だといえる職業だと思う

 

手積み手降ろしとかいう、非合理的極まりない行為とか早く無くなって欲しいと切に願うし

効率的、合理的かつ円滑安全な職業になるよう願う

 

求人の名目もドライバーではなく運送作業者とでもしとけばいい

でなければ、未経験の若者は来ないし、来てもすぐ辞めるだろう

この業界の未来は限りなく暗い

 

これは統計等を元にしたものではなく、

完全な自分の主観であり

肌感覚的なものも含めているもので

全ての運送会社やドライバーには当てはまらない(かもしれないw)

 

ただ言えるのはトラックドライバーという職業は闇が多い職業だということ

 

 

そんなオレのプロフィール▼

 

 

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  • この記事を書いた人

UK

一年のうち、1ヶ月くらいを東南アジアのどこかで過ごす、低学歴で低所得でデブい中年のおっさん。 ネット上では底辺の職業だといわれる"長距離トラックドライバー"になって十数年。長距離トラックドライバー目線からの運送業について愚痴も含め解説していくブログを立ち上げてみた。

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